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環境ニュース[国内]

竹中工務店、孔開き波形鋼板耐震壁を国内初適用、採光・通風性の確保で省エネ

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.16 【情報源】企業/2015.11.10 発表

 竹中工務店は、孔開き波形鋼板耐震壁「WAVY-air(ウェイビーエア)」を立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)に、国内で初めて適用した。鋼板を波形に折り曲げた波形鋼板耐震壁「WAVY」に、直径9mmと11mmの穴を多数設けて、穴の開口率を約30〜50%にすることで、採光・通風性を確保した。これにより窓際の日射しをコントロールして、省エネを実現する。
 WAVY-airは、省エネ性能向上を兼ねた耐震壁が配置できることが最大の特長だ。用途や機能の変化が求められる建物の耐震性能を高める場合、内部側には耐震要素を設けることができないことから、外部側に設置する必要がある。しかし耐震壁を配置すると採光性が確保できない。そのためWAVY-airで外部側に耐震要素を施せるようにした。
 WAVYR-airは、採光性・通風性を確保してそのまま仕上げ材にすることができ、建物正面のような外部側への配置が可能になる。大阪いばらきキャンパスの建物外装にはガラスサッシ、断熱障子、WAVY-airの3層で複合構成する日射コントロールシステムを採用した。気候に応じた断熱障子や換気口の開け閉めで、利用者が温熱環境を調整できる。
 日射コントロールシステムは夏に熱だまりを防ぎ、冬は日射を蓄積して断熱効果を高め、春・秋は自然換気で通風を確保する。ガラス単板と比べて熱負荷を44%削減、複層ガラス比でも17%の削減につながり、年間CO2排出量を約770t低減する。システムは学舎棟の東面に導入した。学舎棟は9階建て(高さ39.5m)で6万2033m2の延べ床面積がある。【(株)竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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