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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、技術開発の中核拠点開設、ZEB実現へ技術結集でエネルギー削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.30 【情報源】企業/2015.11.25 発表

 ダイキン工業は、グループの技術開発の中核となる拠点「テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)」を淀川製作所(大阪府摂津市)内に開設し、11月25日に業務を始めた。ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の実現に向けて自社の技術を結集し、エネルギーを大幅に削減する。新たな省エネ技術を開発するたびに設備を更新して実証する。
 TICは、淀川製作所と国内2カ所の製作所の計3拠点に分散していた技術者を集約した。約700人の体制で技術を開発する。世界各地で展開する技術開発の中心に位置付け、産・官・学の連携を推進する。インバータ−、ヒートポンプフッ素化学などで世界トップの技術力を構築し、商品の差別化による事業拡大と新技術での事業創出を図る。
 TICはオフィス棟と実験棟で構成する。オフィス棟はZEBに向けて自社技術を集め、完成時点で70%のエネルギー削減を達成した。温度と湿度の個別コントロールで省エネするZEB用マルチエアコン、調湿換気による温度と湿度の個別制御や、蓄熱システムでのピークシフト、排熱回収暖房、BEMS(ビルエネルギー管理システム)などを導入した。
 追尾架台を利用して発電効率を高めた太陽光パネルも備える。将来は100%のエネルギー削減を目標に、今後開発する技術を活用する。こうした省エネ技術と取り組みを通し、日本で数件しかない米国のグリーンビル認証システム「LEED」の最高ランク「プラチナ」の取得を目指す。エネルギー削減状況は来所者に公開し、省エネ技術や取り組みを知らせる。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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