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環境ニュース[国内]

川崎重工、海底オイル・ガス分野での無人潜水機の開発で英国の大学と共同研究

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.04 【情報源】企業/2015.11.30 発表

 川崎重工業は、海底オイル・ガス分野での活用を目指す自立型無人潜水機(AUV=オートノーマス・アンダーウオーター・ビークル)の開発で、英国エジンバラ市のヘリオット・ワット大学と共同研究を実施する。AUVに搭載する制御アルゴリズム(計算方法)を開発するための研究で、契約を結んだ。研究は2019年8月までの4年間行う。
 共同研究は「AUVによる近距離での水中パイプラインの位置予測のための、複数センサーを使用した融合アルゴリズムの開発」をテーマに、同大学の海洋システム研究所と進める。川崎重工は、海底オイル・ガス分野で海底パイプラインのメンテナンス需要に着目し、自社の潜水艇技術を発展させたAUVの先進要素技術を開発している。
 共同研究では、AUVが複数のセンサーを使って海底パイプラインを自律的に認識・追跡し、土砂などに覆われていても目標物を見失うことなく、至近距離から検知し続けるアルゴリズムを開発する。シミュレーションでの実証試験も予定している。共同研究の後、2020年度中にAUVの実機を製造して、北海などでの実証試験の展開が目標だ。
 同大学の海洋システム研究所は海底オイル・ガスや再生可能エネルギー分野向け潜水艇の制御技術で、世界最先端の機関とされる。研究所の実績と川崎重工が持つ潜水艇製造、水中ドッキングの制御技術、ソフト開発技術を組み合せ、先進的なAUVを開発する。研究を重ねて各種オフショア(沖合)船や海洋構造物の受注・建造につなげる。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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