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環境ニュース[国内]

川崎重工、中国合弁会社が環境配慮型のごみガス化システム4機を同国で連続受注

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2016.02.22 【情報源】企業/2016.02.16 発表

 川崎重工業と中国企業集団、CONCHグループとの合弁会社、安徽海螺川崎工程(ACK)は、川崎重工とCONCHグループが共同開発した環境配慮型のごみガス化システム「CKKシステム」4機を同国で連続受注した。既存のセメントプラントに焼却炉を設け、セメント生産とごみ処理の工程を一体化し、ごみを無害・減量化して再資源化する。
 CKKシステムは川崎重工のごみ処理技術と、CONCHグループのセメントプラント運転ノウハウを融合させた。ごみや下水汚泥をガスにし、その熱エネルギーをセメント生産工程で有効利用する。これによって同工程で使う石炭などの化石燃料を減らし、CO2排出量を削減する。ガス化後の灰はセメントの原料に再利用でき、廃棄物ゼロを実現する。
 今回は、広西チワン族自治区凌雲県、安徽省銅陵市、同省寧国市、河北省沙河市の各セメント工場で受注した。処理能力は凌雲県が1日100t、銅陵市、寧国市、沙河市は同300tとなる。2017年1月までに順次、納入する。CKKシステムの中国向けの受注はこれで23機となった。これまでに16機を納入し、順調に稼働している。今後も需要拡大が見込まれる。
 ごみ処理で発生するダイオキシンなどの有害物もセメント焼成工程で無害化され、有害物処理設備も不要になる。CONCHグループは中国最大のセメントメーカーのCONCHセメントを傘下に持ち、セメントや建材、貿易事業などを行っている。ACKは安徽省蕪湖市にあり、セメント排熱発電やセメント製造の設備も手掛ける。川崎重工は49%出資している。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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