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環境ニュース[国内]

竹中工務店、データセンター向けの新空調システムを開発、冷却エネルギーを削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.03.14 【情報源】企業/2016.03.08 発表

 竹中工務店は、データセンター向けの新しい空調システム「リアドアVCS」を開発した。サーバーラックの背面で冷却するリアドア(ラック背面)空調と冷媒自然循環(VCS)方式を組み合わせた。サーバー室全体を空調する方法と比べて、サーバーの冷却エネルギーが16%削減できるうえ、冷却冷媒に水を使用しないため、サーバーにとって適切な稼働環境が確保できる。
 データセンターは、サーバーが消費する電力やサーバーを冷却する装置を動かす電力、データセンターを運用する電力などエネルギー消費量が多い。部屋単位で冷却する従来型データセンターでは、サーバーを冷却するための電力が、施設全体のエネルギー消費量のうち約半分を占める。そのため、省エネに向けて電力量の削減が求められていることから開発した。
 竹中工務店は、サーバーラックごとに熱交換してサーバーを効率的に冷却し、省エネ性能に優れるリアドア空調方式に着目した。しかし冷却冷媒に水を扱い、漏水の懸念から導入が見送られることが多かった。リアドアVCSはエアコンで使われる冷媒ガスを使い、自社開発した“冷媒自然循環方式”で、水を使わずに高効率で熱交換できるようにした。
 リアドアVCSは空気を送るファンを持たないほか、冷媒を送る動力も使わない仕組みで、電力消費量が少ない。ラックの背面を空調するため、冷却空気を送る床下、天井内の空間や大規模な空調機械室も要らない。水の使用がなく、システムの安全対策が特に必要になる金融情報関連のデータセンターにも適用できる。【(株)竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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