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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、世界で絶滅のおそれがある生物の評価で国際自然保護連合と協働

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2016.05.17 【情報源】企業/2016.05.17 発表

 トヨタ自動車は、国、政府機関や非政府機関で構成する国際的な自然保護ネットワーク、国際自然保護連合(IUCN)と協働する。IUCNの活動を5年間支援し、世界で絶滅のおそれがある2万8000種以上の生物種を対象に調べる。人口の多くが依存する食糧源も含み、生物多様性保全のデータと、食糧安全保障の知見を拡充する。

 IUCNとのパートナーシップは、トヨタが2015年10月に公表した環境目標「トヨタ環境チャレンジ2050」実現に向けたプロジェクトだ。2016年は約120万ドル(約1億3000万円)を助成する。環境チャレンジ2050は、車の負荷をゼロに近づけるとともに社会にプラスをもたらすことを目指し、気候変動問題に加え、生物多様性にも取り組んでいる。

 IUCNはトヨタとの協働を通して「IUCN絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」を強化する。評価実施済みの絶滅のおそれのある生物種を現在の8万種から、2020年までに2倍の16万種に増やす計画で、今後必要になる8万種の35%にあたる2万8000種以上の評価がトヨタの支援で実現する。IUCNの専門家は新たな評価対象に植物・魚類を選んだ。

 米や麦などの穀物と関係が近い野生種も含まれる。これらは主要な穀物の生産性や病害虫への抵抗力を高めるために必要な遺伝子を持つ生物種となる。さらに、イワシ、ニシン類、ヒラメ、カレイ類など食糧源の海水魚を対象にしたほか、経済的な観点からも重要な植物、きのこ類、淡水魚は虫類無脊椎動物の評価を進める。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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