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環境ニュース[国内]

竹中工務店、車や人に踏まれても枯れにくく歩行しやすい路面緑化システム開発

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2016.05.20 【情報源】企業/2016.05.17 発表

 竹中工務店は、グループ企業で土木工事の竹中土木、同道路工事の竹中道路や、屋上・壁面緑化を手掛けるクレアテラ(東京・世田谷区)とともに、自動車や人に踏まれても枯れにくく歩行しやすい路面緑化システム「ハニカムグリーン」を開発した。実証試験を終え、競技場、工場、商業施設、駐車場など各種施設への実用化に向けて提案する。

 都市の気温が上昇するヒートアイランド現象への対策で緑化を行う事例が増えていることなどに対応した。ハニカムグリーンは、芝生を重さから守る保護材のハニカムグリーンパネルと、芝生の生育に必要な保水性と透水性を備えた多孔質の“れき状土壌”で構成するシステムだ。荷重で土壌が固まって芝生が枯れやすいといった問題を解決する。

 保護材のハニカムグリーンパネルは、構造的に強度が高い6角形のハニカム構造が荷重を分散し、車が乗っても壊れにくい形状にした。パネル上面のハニカム構造の中に十字の仕切りを入れて開口面積を小さくすることで、歩行時の足裏にかかる圧力やつま先・かかとのひっかかり、ベビーカーなど、小さな車輪が通行する際の安定性を高めている。

 多孔質のれき状土壌は、土の厚さが15cm以上の場合、初期の養生期間と夏に晴天日が20日以上連続した場合を除いて、原則としてかん水なしで健全な芝生が生育する。100m2以上の面積で1m2あたり約2万円の施工標準単価を設定した。土の厚さの確保が難しい屋上緑化を対象に、雨水・かん水を循環利用して上水使用量を削減するタイプも開発した。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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