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環境ニュース[国内]

リコー、市販回収材を原材料にした繰り返し使える再生材を開発、複合機に搭載

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2016.06.03 【情報源】企業/2016.05.30 発表

 リコーは、プラスチック製包装容器や家電製品のプラスチックといった市販回収材を原材料にした繰り返し使える再生材を開発した。2016年度に発売する複合機に順次搭載する。これまでも利用している使用済み自社製品由来のプラスチック再生材に加えて、この再生材を活用して再生材の搭載率を高める。これにより、製品製造で新規に投入する資源を削減する。

 開発した再生材は、容器包装リサイクル法で回収されたプラスチック製包装容器と、家電リサイクル法で回収された家電製品のプラスチックを利用する。家電製品のプラスチックは三菱電機子会社の技術を生かして不純物を取り除いている。これらの市販回収材から、複合機に使用可能な再生材を開発した。

 プラスチック材料は一般的に再生するたびに品質が低下するが、今回、繰り返し再生しても品質を維持する再生材を実現した。リコーグループのリサイクル材料技術を活用した独自試験による、経年劣化評価基準に則して再生材を評価することで可能にした。まず給紙トレーなどで利用を始め、他用途での活用に向けて開発を進めて搭載量を増やす。

 リコーは中長期環境負荷削減目標の省資源リサイクルで製品製造時の新規投入資源量を2007年度比で2020年に25%、2050年に87.5%削減することを掲げている。プラスチックではバイオマス材料の活用や回収材料の比率を高めた材料開発を推進してきた。新たに、市販回収材を活用した再生材の拡大と繰り返し利用で石油由来の資源量を減らす。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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