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環境ニュース[国内]

清水建設、都市型ビオトープで10年間モニタリング実施、生物多様性向上を確認

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.08.09 【情報源】企業/2016.08.04 発表

 清水建設は、技術研究所(東京・江東)内に設置した都市型の大規模ビオトープ(生物の生息空間)「再生の杜(もり)」で10年間、生物や植生環境のモニタリングを実施した。その結果、人工的な緑地が生息環境を形成し、生物多様性が向上することを確認した。この技術を生かし、都市部の案件で生物多様性に配慮した建設計画を提案する。

 再生の杜は、都市での生物多様性向上の可能性を実証するため2006年4月に設けた。1940m2の面積があり、池と流水路の水辺域が650m2を占める。建設現場で発生する土で造成し、その上に現場の畑土を20〜50cm盛った後、106種類の樹木と94種類の草本、計200種の在来植物を植えた。水辺域には絶滅危惧種のミナミメダカなど魚類7種類を放した。

 10年間で植物は、風や鳥による種子散布などから296種類に増えた。増加種には地域の絶滅危惧種になっているタヌキマメ、トチカガミ、タヌキモも含まれる。樹木は、当初3〜4mほどのクヌギが12mになるなど落葉樹・常緑樹とも順調に成長して樹林を形成している。魚類はミナミメダカなど4種類が増え、全体の数は放流時の約2.5倍になった。

 昆虫類は当初からのトンボ類やチョウ類など約160種類の繁殖や生息を維持し、鳥類は初期からサギ類、カルガモ、カワセミなど13〜16種類が飛来して継続的に利用している。都市部のビオトープは環境保全効果があるとともに、環境教育の場にもなる。清水建設は再生の杜で蓄積したビオトープ建設や維持管理のノウハウなどを今後の提案に活用する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)
 

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