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大王製紙、セルロースナノファイバー高配合の成形体開発、軽量・高強度の材料

環境一般】 【掲載日】2016.10.19 【情報源】企業/2016.10.17 発表

 大王製紙は、環境配慮型の先端材料とされるセルロースナノファイバー(CNF)を高い率で配合した成形体を開発した。パルプ繊維と複合化した軽量・高強度の材料となり、汎用(はんよう)プラスチックの約5倍の力学特性を持つとともに、熱特性にも優れる。プラスチック材料が使えなかった高強度、耐熱性が必要な用途でも活用できる。

 CNFは木を構成する繊維をナノ(100万分の1mm)レベルにしたバイオマス素材で、再生可能資源の森林から供給される。植物繊維由来のため生産・廃棄での環境負荷が低い。そのうえ、変形のしにくさを表す引っ張り弾性率や、破壊に必要になる力に対する引っ張り強度が高い利点がある。現在、製紙会社各社などが事業化に向けて開発を加速させている。

 大王製紙は今回、軽量で高強度のCNFの特長を生かした高性能の材料として、CNFの配合率を50〜95%に高めた成形体の開発に成功した。汎用プラスチックと比べて、23℃の温度で引っ張り弾性率と引っ張り強度両方とも約5倍、90℃の場合だと、それぞれ約20倍と約8倍になる。自動車部材、建材、家電本体、電子基板、スポーツ用品などの用途を見込む。

 このCNF成形体のサンプルは、東京・有明の東京ビッグサイトで10月19〜21日に開かれる「モノづくりマッチングJapan2016」機能材料・加工技術展のセルロースナノファイバーゾーンに展示する。サンプル提供開始は2017年3月を予定する。大王製紙はCNFの試験プラントを三島工場(愛媛県四国中央市)に設置し、研究開発を進めている。【大王製紙株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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