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環境ニュース[国内]

NEC、2050年を見据えた気候変動対策指針を策定、事業活動に伴うCO2実質ゼロへ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.07.11 【情報源】企業/2017.07.07 発表

 NECは、2050年を見据えた長期視点の気候変動対策の指針を策定した。自社の事業活動に伴うCO2排出量を実質ゼロにする。経営基盤を持続可能にするとともに、顧客と持続可能な社会を共創する。指針は、サプライチェーン(供給連鎖)からのCO2排出量ゼロに向けた削減や、気候変動リスクへの対策徹底、低炭素社会の実現などで構成する。

 サプライチェーンからのCO2排出量ゼロに向けた削減では、最先端の省エネ技術によるエネルギー使用量の削減によって、自社が所有・管理する排出源から発生する温室効果ガスの直接排出と、電気・蒸気・熱の使用での間接排出を実質ゼロにする。再生可能エネルギーの導入を広げ、カーボン・オフセット(排出枠購入での相殺)も活用する。

 サプライチェーン全体からの間接排出に関しては、販売した製品使用でエネルギー効率の改善対策を継続し、部品供給元への排出量削減要請や供給元と連携した削減対策を強化する。気候変動リスクへの対策の徹底は、水不足や洪水・土砂災害の危険性について世界のサプライチェーンの影響を評価し、BCP(事業継続計画)を定期的に見直す。

 さらに、低炭素社会の実現に向けて生産・物流の効率化や設備稼働率の向上、食品廃棄ロスの削減、大型蓄電システムを活用した再生可能エネルギーの導入拡大などを顧客と推進する。指針では気候変動リスクに強い安全・安心な社会の実現も掲げた。エネルギーや水・食糧の安定供給、健康被害への事前対策などを顧客との共創で可能にする。

 NECは併せて、2016年度のESG(環境・社会・ガバナンス)に関する取り組みと成果をまとめ、ウェブサイトに公開した。環境では、製品のエネルギー効率を2013年度比で17%改善した。2020年度の目標は30%に設定している。ITソリューションの提供を通じた社会全体のCO2排出量削減累計は1400万tとなり、2020年度目標の2300万tに近づいた。
 
【日本電気株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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