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環境ニュース[国内]

欧州環境庁、持続可能な食料システムへの移行状況に関する報告書を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.10.30 【情報源】/2017.10.16 発表

 欧州環境庁(EEA)は、持続可能な食料システムへの移行で欧州が直面する課題を分析し、改革の機会を検討する報告書「Food in a green light」を発表した。報告書は食料・栄養安全保障、生態系の健全性、社会経済的福利を実現するための欧州食料システムの現状を評価する初めてのものである。
 欧州の食料システムは大規模かつ複雑で、エネルギーや水を大量に消費するとともに、大量の温室効果ガス大気汚染を排出する。2013年の農業・漁業生産、製造加工業、食品飲料業界を含めた食料サプライチェーンの取引高は3兆9000億ユーロ、また食物を栽培、加工、包装し、食卓へ運ぶまでに必要なエネルギーの総量は、2013年のEUの総エネルギー消費量の17%を占めており、これは同年のEUの最終エネルギー消費量の約26%に相当する。報告書によれば、食料システムの環境影響を削減するには、効果的で持続可能な天然資源の利用、生産方法、食品選択や食習慣の変革、そして食品連鎖全体で、有害な化学物質の使用の段階的廃止による環境リスクの削減が必要であるという。
 その他の重要課題として、
・栄養のある安価な食料の確保
・食料サプライチェーンの様々な段階での食品廃棄物への取組み
などが挙げられている。【欧州環境庁】

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