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環境ニュース[国内]

国立環境研究所、最近のPM2.5濃度の減少と化学組成の変調の検出について研究成果を発表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2020.06.22 【情報源】国立環境研究所/2020.05.26 発表

 九州大学と国立環境研究所は共同で、最近のPM2.5濃度の減少要因と化学組成変化を調べた。
 最近のPM2.5濃度の減少は、中国国内でも明らかになっており、例えば北京では2013年から2019年にかけて年平均濃度が58%も減少している。

 中国ではSO2の減少率が最大で、NOx減少率はその1/3程度でNH3排出量の経年変動はこれらに対して少ないため、従来は硫酸アンモニウムの形成に使われたアンモニアが余剰となり、硝酸アンモニウムの生成・越境輸送量が増加しPM2.5の化学組成の変化が起こる可能性がある。

 九州大学応用力学研究所の鵜野伊津志主幹教授と国立環境研究所などの研究チームは、これらの点について、国内汚染の影響を受けにくい長崎県福江島での野外観測(国立環境研究所実施)から、硫酸塩と硝酸塩濃度の2-4月平均濃度の経年変化に、硫酸塩の減少と硝酸塩の増加傾向を確認した。

 従来は硫酸塩がPM2.5の主要成分だったが、今後は硝酸塩寄与の増加の加速が予想され、日本域に越境輸送・沈着する窒素N/硫黄S比が増加し、栄養成分が増加することで海洋・陸上生態系への影響も危惧される。

 同研究成果は、2020年4月15日(水)発行のScientific Reportsに掲載された。

 詳細はプレスリリース参照。

【国立研究開発法人国立環境研究所】

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