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環境ニュース[国内]

島津製作所、バイオ×デジタル技術で脱炭素社会実現に更なる貢献を神戸大学発ベンチャー バッカス・バイオイノベーションに出資

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.01.05 【情報源】企業/1997.11.30 発表

 島津製作所は11月30日に神戸大学発ベンチャーである株式会社バッカス・バイオイノベーションに出資するとともに、業務提携契約を締結した。バッカスは先端的なバイオ技術を有しており、これとデジタル技術を融合させた「スマートセル」分野に強みを持っていいる。島津製作所は、バッカスへの出資によりスマートセル分野に本格参入し、革新的な分析計測技術の開発を通じて、脱炭素社会の実現に貢献していく。
 スマートセルとは、狙った有用物質を効率よく大量生産できるように人工的に遺伝子を変化させた「賢い細胞」のことで、ゲノム編集、ゲノム合成等の「バイオ技術」とAI、IT等の「デジタル技術」の融合で、従来は大量生産が困難だった物質の生産効率改善などが期待でき、医薬品や食品、新素材、環境など様々な領域で技術革新をもたらす。また、スマートセルの活用は「脱炭素」の観点からも必要不可欠とされている。すなわち、石油や天然ガス由来のものづくりから、バイオ技術を活用したものづくりに移行することで化石燃料不使用が実現でき、さらに、大量のエネルギーを使う従来の生産方法をバイオ生産に置き換えることができれば二酸化炭素排出量の削減につながり、「脱炭素」が可能となる。
 島津製作所は液体クロマトグラフ(LC)や質量分析計(MS)による分析計測技術を利用してスマートセル分野に貢献してきた。2016年からは5か年にわたって国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトとして神戸大学と共同研究を行い、細胞からの代謝物の分析に関して「前処理時間の短縮」「分析の高精度化」などを実現している。
【株式会社島津製作所】

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