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環境ニュース[国内]

「みどり−2」後の衛星地球観測の方向性について中間報告まとまる

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2004.03.22 【情報源】環境省/2004.03.19 発表

 環境省地球環境局長委嘱の検討会「衛星利用による地球観測・監視に関する検討会」が2004年3月19日までに、衛星を利用した地球観測・監視の方向性についての中間報告をまとめた。
 同検討会では地球観測技術衛星「みどり」に続き「みどり−2」も機器の不具合による運用断念に至ったことを踏まえ、運用停止による影響分析や環境省が衛星を利用した地球観測・監視を確実に進めるために必要な取り組みを検討していた。
 中間報告では、みどり−2に搭載していたオゾン層観測センサ「ILAS−2」などが短い観測期間にもかかわらず、当初目的の70〜80%程度の成果を達成したとしながらも、みどり−2運用停止により、オゾン層の高精度・長期的な観測の機会や、オゾン層変動の予測モデルの検証、日本のオゾン層研究が国際的な主導権を得るのに悪影響が出たと評価。
 今後の衛星観測実施の取り組み方針としては、(1)開発中衛星の総点検、リスク管理の徹底、耐久性の高い衛星の設計・開発−−などを宇宙航空研究開発機構(JAXA)側に要請すること、(2)環境省が次に衛星観測センサを開発する際には、JAXAとの共同プロジェクトという形以外にも、海外の国際協力プロジェクトへの参加、商用衛星バスの利用といった複数選択肢を検討すること−−が盛り込まれている。
 なお環境省として引き続き、「みどり2」の不具合の原因究明や同省の地球環境モニタリング戦略の策定を検討していく予定。【環境省】

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