ベトナム第３期北部地下水開発計画に無償資金協力実施へ

　日本政府はベトナム社会主義共和国政府の「北部地下水開発計画（第３期）」について５億２００万円を限度とする無償資金協力を行うことを決め、２００４年７月１６日、同共和国のハノイで書簡の交換を行った。
　ベトナム社会主義共和国では生活用水として、川、湧水などの地表水や浅井戸の地下水を利用しているが、水源の汚染や水涸れから衛生的な飲料水を安定的に確保することが困難な状況にある。
　今回無償資金協力の対象になった「北部地下水開発計画」は、ベトナムで最も貧しい北部地方を対象に、日本が１９９９年に作成を支援した「地下水開発に関するマスタープラン」に基づき、地下水を水源とする給水施設整備や井戸掘削機材調達を行うもの。
　なお、同計画が実施されると、ベトナム北部３省４村落で公共水道網が整備され、住民の生活レベルや衛生レベルの向上が期待できるという。【外務省】