農水省１７年度予算概算要求内容を公表　環境関連要求額５，９３２億円に

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2004.09.01 【情報源】農林水産省／2004.08.31 発表

　農林水産省は平成１６年８月３１日付けで同省の１７年度予算概算要求の内容をホームページに公表した。
　農林水産省の１７年度予算概算要求は（一）新食料・農業・農村基本計画に向けた中間論点整理の予算への反映、（二）補助金改革、（三）政策評価結果の反映、（四）「魅力ある都市と地方づくり」、「高齢化・少子化対策」、「循環型社会の構築・地球環境問題への対応」、「教育・文化・科学技術・ＩＴの充実」−−の重点４分野（注１）への予算配分重点化、（五） 政策目標を明示した「モデル事業」の実施、（六）構造改革との連携、民間活力活用、府省間の連携強化、（七）農業の担い手に対する施策への重点化、（八）公共事業から非公共事業への政策手段転換、（九） 公共事業の効率的実施−−の９点を要求方針として策定された。
　要求総額は３兆４,２１２億円（1 ６年度予算額より１２．１％増）。このうち「公共投資関係費」は１兆７，４５１億円、人件費などの「義務的経費」は８，２５２億円、それ以外の「裁量的経費」は８，５０８億円。
　なお「循環型社会の構築・地球環境問題への対応」に関する要求額は、地域でのバイオマスの総合的利活用の促進、健全な森林の育成を通じた地球温暖化の防止、自然生態系の保全・再生に寄与する農山漁村環境の創造、有明海環境改善のための調査・研究推進など５，９３２億円。

（注１）１４年６月に閣議決定された「経済運営と構造改革に関する基本方針２００２」で国の施策の重点分野とされた４分野のこと。１６年６月閣議決定された「同方針２００４」でも１７年度予算策定にあたってこの４分野に予算を重点化するとの方針が示されている。【農林水産省】