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環境ニュース[国内]

意見募集へ 南極ノイマイヤ基地撤去、新設についての環境アセス案 

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2005.02.22 【情報源】環境省/2005.02.22 発表

 環境省は2005年2月22日、ドイツ政府から送付された、南極ノイマイヤ基地についての包括的環境影響評価書案を公開し、この案について05年3月23日まで意見募集を行うことにした。
 この包括的環境影響評価書案は1998年に発効した「環境保護に関する南極条約議定書」に基づくもの。
 議定書は南極条約地域での観測活動を含む全活動に対する環境評価の実施、影響が比較的大きい活動に対する包括的環境評価書作成を規定しており、包括的環境評価書案を作成した場合は、全締約国に送付し意見を求めるべきとされている。一方評価書案の送付を受けた締約国は、各国内で案を公表しその結果を意見として送付することができる。
 今回の評価書案は、既存のノイマイヤ2基地が09年までに氷雪に埋没し、氷雪の重みで破壊されて使用できなくなる−−との予想に基づき、ドイツの極地・海洋研究財団アルフレッドウェーゲナー研究所が実施するとした2基地撤去と3基地建設・運営を対象にしたもの。
 大気、氷雪、海洋、野生生物などに対する影響を評価した結果、「影響は軽微で一時的なものにとどまるため、撤去、建設、運営を実施して差し支えない」と結論づけている。
 なお意見は所定の様式により送付することが必要で、郵送、FAX、電子メールで受付けている。
 今回寄せられた意見を参考にした締約国の意見は、南極条約協議国会議環境保護委員会の助言、南極条約協議国会議で提出された意見とともに、最終的な包括的環境影響評価書に反映される見込み。【環境省】

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