ロンドン自然史博物館、愛知ターゲットの実施に向け、生物多様性条約の科学機関連合に加盟

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.12.27 【情報源】イギリス／2010.12.13 発表

　ロンドン自然史博物館が、生物多様性条約の科学機関連合（Consortium of Scientific Institutions）に加盟した。同博物館は世界屈指の生物多様性研究拠点で、1660年から収集した7000万点以上の生物や科学標本を収蔵し、分類、同定、保全を専門とする。同博物館が今回加盟した科学機関連合は、生物多様性の分野で途上国を支援するための教育・訓練活動を実施することを目的として、第8回生物多様性条約締約国会議が開かれた2006年3月にブラジルのクリチバで設立されたものである。世界最大級の自然史博物館や研究所を含め、10ヶ国から15機関が加盟しており、そのほか加盟のための内部手続きを進めている先進国や途上国の機関もいくつかある。ロンドン自然史博物館の加盟のための署名式は、同博物館でのグリーン賞（Green Awards）授賞式の際に行われた。この科学機関連合は、名古屋で開かれた第10回生物多様性条約締約国会議で定められた愛知ターゲットの達成の要となるものである。科学機関連合の次回会合は韓国国立生物資源研究所が主催し、2011年5月にソウルで開かれる予定。【生物多様性条約事務局】