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環境ニュース[国内]

国立環境研究所、南極海の二酸化炭素吸収は微細藻類の量だけでなく種類が鍵となると発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.05.15 【情報源】国立環境研究所/2020.04.16 発表

 国立環境研究所・地球環境研究センターの高尾信太郎研究員らと、東京海洋大学、北海道大学、国立極地研究所の共同研究チームは、浮遊性微細藻類(植物プランクトン)の優占(同研究では、特定の植物プランクトン群集の現存量が全植物プランクトン現存量の50%以上を占めた状態を指す。)グループの変化が南極海のインド洋区における夏期のCO2吸収量に影響を及ぼすことを、船舶観測と衛星画像解析により初めて明らかにした。
 具体的には、特定の群集(珪藻類)が優占する年ほど、植物プランクトンの正味の炭素固定量は大きくなり、海洋へのCO2吸収量も増加することが分かった。

 同研究で得られた知見は、温暖化等の気候変動によって生じる可能性がある植物プランクトンの群集変化が、海洋の炭素循環を通じて気候変動に及ぼす影響を評価・予測する上でも重要な情報である。

同研究成果は、海洋学分野の学術誌「Deep-Sea Research Part I」に2020年3月19日付でオンライン先行公開された。

詳細はプレスリリース参照。

【国立研究開発法人国立環境研究所】

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