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環境ニュース[海外]

ドイツ 新たな研究が完成「原子力発電は安くもなく、気候にも配慮していない」

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2007.05.09 【情報源】ドイツ/2007.04.24 発表

 ドイツ連邦環境省の委託を受け、エコ研究所は、あらゆる発電方式について、それぞれ温室効果ガス排出総量を算出する研究を行った。概要は以下のとおり。
●ドイツの原子力発電所は、キロワット時あたりCO2を31〜61g排出する(ウランの生産地によって異なる)。一方、風力発電のCO2排出量は23g、水力は39gと少ない。太陽光発電については89gと若干多い。
●電力需要と熱需要を考慮すると、石油暖房と原子力発電の組み合わせではCO2排出量は772g、分散型ガスコジェンレーションでは747g。また、バイオマス分散型コジェネレーションでは228gにとどまる。
●発電コストは、新しい原子力発電所については平均的な金額だが、風力発電はこれを上回る。もっとも、外部費用は加算されておらず、放射性廃棄物の費用は全く加算されていない。
 研究結果に関して、ガブリエル環境大臣は、「原子力発電は安く、CO2を排出しないという神話は一掃すべきだ。原子力発電は、気候保護対策の選択肢とはならない」とコメントした。【ドイツ連邦環境省】

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