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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、2019年に化学物質含有廃棄物の環境中への放出は減少と報告

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2021.01.27 【情報源】アメリカ/2021.01.12 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、「2019年次有害化学物質排出目録(TRI)分析報告書」を発表した。これは、TRI登載化学物質約760種の処理状況について、製造、電力、鉱業、有害廃棄物処理等の産業部門と連邦政府の計約2万2000施設が毎年行う報告をまとめ分析したもの。発表によると、2019年の登載化学物質の放出は前年比9%減少した。発生した化学物質含有廃棄物のうち89%がリサイクル、処理、エネルギー回収等の方法により環境中への放出が回避され、残り11%が廃棄又は環境中に放出された。リサイクルは、2007年比で78%増加した。新規に着手された汚染削減対策数は3285件だった。今回初めて、界面活性剤として利用されるノニルフェノールエトキシレート(NPE)のデータが報告された。また、特定の業種を詳解する章では初めて金属製品製造業が取り上げられた。対話型の報告書要旨、「緊急事態計画および地域住民の知る権利法(EPCRA)」とTRIの関係の図解など表現が工夫され、近隣施設における化学物質情報への地域社会のアクセスの確保というTRI制度の趣旨にいっそう沿うものとなった。
【アメリカ環境保護庁】

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