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環境ニュース[国内]

廃棄時要注意物質の含有マーク表示提案 製品3Rシステム高度化中間報告案への意見募集開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.04.26 【情報源】経済産業省/2005.04.25 発表

 産業構造審議会環境部会の廃棄物リサイクル小委員会の中に設置された製品3Rシステム高度化ワーキンググループは平成17年4月25日、製品の天然資源消費量、廃棄物発生量、環境負荷を最小化する方向で3R(注1)システムを高度化する際に必要な措置を整理した中間とりまとめ案「グリーン・プロダクト・チェーンの実現へ向けて」を公表し、この案について17年5月25日まで意見募集を行うことにした。
 タイトルに入っている「グリーン・プロダクト・チェーン」とは、製造事業者が環境に配慮した製品づくりを促進し、それを消費者や市場が評価することにより、経済システムに環境配慮対応が組み込まれることを指している。
 報告書のとりまとめにあたっては、(1)製品の3Rシステム高度化を図る上で目指すべき社会像、(2)製品3Rシステム高度化の方向性、(3)環境に配慮した製品設計を推進するために具体化すべき措置の内容、(4)製品の環境配慮情報を活用するための情報提供のあり方、(5)環境に配慮した製品設計に関する国際的整合性の確保−−といったテーマを検討した。
 このうち、(2)については「ライフサイクルを通じ環境に考慮した製品設計」、「環境に配慮した製品設計の内容の具体化・統一化や製品に含有されている物質への対応」などについての取組みが必要だと指摘。(3)では、これらの取組みの具体的内容として、再生プラスチック類や再生金属類利用率の表示、EUの「電気電子機器中の特定有害物質使用制限指令(RoHS)」など国際的な動向を踏まえた製品内物質の管理、廃棄・リサイクル処理上取扱に注意を要する物質含有に関するマーク表示−−が提案された。
 また(4)については、第三者による商品テスト情報提供の拡大、ユーザーサイドから製造事業者サイドへの製品評価のフィードバック、製品の素材・部品製造も含む供給サイド間の環境情報提供−−が提案され、さらに(5)についてはJIS規格の活用や国際電気標準会議の環境配慮設計専門委員会(IEC・TC111)への対応−−があげられている。
 意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。

(注1)廃棄物の発生抑制(リデュース)、資源・製品の再使用リユース)、再生利用リサイクル)のこと。【経済産業省】

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