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環境ニュース[海外]

renewables2004から一年 再生可能エネルギーは拡大中

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2005.06.22 【情報源】ドイツ/2005.06.03 発表

 昨年開催された再生可能エネルギー世界会議「renewables2004」から一周年を迎え、同会議でリーダーシップをとったドイツのトリッティン環境大臣とヴィチョレック・ツォイル経済協力大臣は、6月3日、以下の共同プレスリリースを発表した。
 ドイツ政府の提唱で開催された2004年6月の「renewables2004」には、世界154カ国の政府代表団、研究機関、経済団体、市民団体などが参加した。会議で採択された「国際行動プログラム」では、各国政府や国際組織、経済団体や市民団体による再生可能エネルギー促進のための約200の自主的取組みやコミットメントがまとめられている。この中で、特に野心的な目標値を示したのは中国政府で、電力需要に再生可能エネルギーが占める割合を、2010年までに10%、2020年までに20%にすることを宣言した。中国政府は、今年、ドイツの再生可能エネルギー法(再生可能エネルギー源による電力を高値で長期間、買取ることを定めた法律)と同様の法律を承認している。
 また、シュレーダー首相は、この会議で、ドイツ連邦政府が、2005年から5年間で5億ユーロ(675億円)を、再生可能エネルギーの増大とエネルギーの効率化に投入することを発表した。このための特別基金は、ドイツ復興銀行によって導入された。世界銀行も、会議の場で、再生可能エネルギーの増大とエネルギーの効率化に対する財政支援を、毎年20%ずつ上げていくことを約束した。
 「国際行動プログラム」の実行により、2015年までに、世界中で年間12億トンのCO2排出量が削減され、同時に3000億ドル(31兆5000億円)以上もの投資がもたらされる。
 ドイツでは、空前の再生可能エネルギーブームが起こっている。2004年、太陽光発電機の導入は40%増、風力発電機は20%増、太陽熱収集機は20%増、バイオ燃料は14%増となった。2004年8月に再生エネルギー法が改正され、この動きはさらに加速している。電力供給における再生可能エネルギーの割合は既に10%となっている。政府は、この数値を、2010年には12.5%に、2020年には少なくとも20%にすることを目指している。
 ドイツ政府は、途上国への協力にも積極的で、再生可能エネルギー分野で、85件のプロジェクトに対して、合計8億4200万ユーロ(約1137億円)を投資している。【ドイツ連邦環境省】

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