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環境ニュース[国内]

硝酸性窒素による地下水汚染浄化技術の実証調査 16年度評価結果と17年度対象技術を公表

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2005.06.30 【情報源】環境省/2005.06.30 発表

 硝酸性窒素による地下水汚染の効果的な浄化手法を確立するため、汚染地域で実用化段階にある浄化技術の実証調査を、平成16年度から実施している環境省は、(1)16年度の実証技術評価結果、(2)17年度実証対象技術の採択結果−−を6月30日までに決定した。
 硝酸性窒素硝酸性窒素とともに、11年に地下水環境基準に追加された項目だが、施肥、生活排水、家畜排泄物など汚染源が多岐にわたることから、他の項目と比べ環境基準の超過率が高い。
 今回の実証調査は、面的に広がりのある硝酸性窒素による地下水汚染がみられる地域で、実用化段階にある浄化技術の有効性・経済性を評価するとともに、浄化処理能力、稼働最適条件を検証するもの。
 16年度評価結果としては、松下ナベック(株)「茶園等多窒素投入土壌における固体水素供与体を用いた面的浄化技術」に対しては「定量的評価を継続検討すべき項目があるが、低コスト化すれば実用化が期待できる」との評価が、(株)ヤマトの「自然エネルギーを利用した地下水原位置浄化技術」に対しては「原理的には浄化可能だが、実際に汚染された地下水に適用するには、検討すべき課題が多い」という評価が示された。
 一方17年度実証技術として採択されたのは、東和科学(株)の「ナチュラル・バイオレメディエーション法を用いた技術」と大成建設(株)の「水素供与体供給層及び脱窒促進層を組み合わせた面的浄化技術−−の2技術。
 この2技術に対しては、環境省が実証・評価のために必要な費用として、調査1件につき800万円を補助する。ただし技術の実証フィールドへの設置費用、撤去費用などは応募者負担。【環境省】

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