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環境ニュース[国内]

欧州委員会 自動車排気ガス規制を強化へ 新基準「Euro5」案に関する協議がスタート

大気環境 交通問題】 【掲載日】2005.08.02 【情報源】/2005.07.15 発表

 欧州委員会は、乗用車および軽自動車からの大気汚染物質の排出を削減するため、新たな排気ガス基準「Euro5」に関する協議を開始した。
 Euro5は、ディーゼル自動車、ガソリン車を対象とした排気ガス基準で、早ければ、2008年半ばから適用される。欧州委員会の提案では、ディーゼル自動車については、現行のEuro4基準(2005年1月1日から施行)と比べ、粒子状物質排出量を80%削減(25mg/km→5mg/km)、NOx排出量を20%削減(250mg/km→200mg/km)することが求められる。一方、ガソリン車については、現行のEuro4基準と比べ、炭化水素排出量を25%削減(100mg/km→75mg/km)、NOx排出量も25%削減(80mg/km→60mg/km)することが求められる。なお、リーンバーン直噴技術を利用するガソリン車については、粒子状物質に関する基準が導入される。
 さらに、スポーツ用多目的車(SUVs)など、2500kg以上の大型乗用車については、これまでのように、軽商用車の排出基準を適用することができなくなる。軽商用車の排出基準は、乗用車の基準よりも緩いため、スポーツ用多目的車にとって、規制の抜け穴となっていた。
 今後、欧州委員会は、2005年末までに、Euro5に関する最終的な提案を行いたいとしている。
 なお、フランスのオラン エコロジー持続可能な開発大臣は、欧州委員会が協議に踏み切ったことを歓迎するコメントを発表。特に、ディーゼル車への排気ガスフィルターの義務付けとNOx規制の強化をフランスが繰り返し求めてきたことを踏まえ、欧州委員会の提案に満足していると述べた。【欧州委員会環境総局】【フランス エコロジー持続可能な開発省】

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