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環境ニュース[海外]

EU・中国サミット 気候変動共同宣言を採択

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.09.22 【情報源】EU/2005.09.07 発表

 第8回EU・中国首脳会議が、9月5日、中国の北京で開催された。中国側は温家宝首相らが参加し、EU側からは、議長国イギリスのブレア首相、欧州委員会のバローゾ委員長らが出席した。双方の代表は中国−EUの発展を確認するとともに、外交関係樹立30周年を祝した。
 このサミットでは気候変動問題も取り上げられ、気候変動に対してEUと中国が協力して取り組むことを謳った共同宣言が採択された。共同宣言では、エネルギー効率を改善し、低炭素経済を実現するため、低炭素技術の開発、利用及び移転について、協力を強化していくことが盛り込まれた。技術協力の主要な分野としては、エネルギー効率化・省エネ・再生可能エネルギー、クリーン石炭技術、メタンガスの回収・利用、炭素隔離・貯蔵、水素・燃料電池、発電・送電が挙げられている。また、2020年までの目標として、(1)炭素隔離・貯蔵によって、ゼロエミッションに近い石炭火力発電技術を開発し、実証すること、(2)主要なエネルギー技術のコストを大幅に引き下げ、その利用と普及を促進すること という2点が掲げられた。
 さらに、クリーン開発メカニズム(CDM)の実施について協力関係を強化し、CDM事業の情報を交換していくこと、CDM事業への企業の参加を促していくことなどが盛り込まれている。
 この他、気候変動影響への適応については、気候変動の悪影響や社会経済的なコスト等に関する調査研究、気候変動やその影響を予測する科学的・技術的・組織的な能力の強化、適応措置・技術に関する研究開発などの分野で、協力していくこととされた。【欧州閣僚理事会】

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