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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関 再生可能エネルギーへの投資増加を呼びかける

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2006.03.02 【情報源】その他/2006.02.14 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、再生可能エネルギーへの投資の増加を呼びかける報告書「再生可能エネルギー:研究開発の優先課題」を公表した。
 この報告書は、再生可能エネルギー技術のポートフォリオの現状を分析するとともに、中長期的な観点から、研究開発上の優先課題について勧告を行ったもの。また、各国における、再生可能エネルギーの研究開発の動向についてもまとめている。
 IEAメンバー国では、1970年代のオイルショックの後、エネルギー関係の研究開発費が急増した。しかし、1987年には、ピーク時の3分の2程度に落ち込み、その後、2003年まで横ばいとなっている。エネルギー関係の研究開発費に占める再生可能エネルギー技術の割合は、ほぼ一定で、平均7.6%となっている。
 再生可能エネルギー技術のうち、バイオマス、太陽光、風力への支出は増加しているが、海洋、地熱、太陽熱への支出は減少している。ただし、国ごとにバランスは異なっており、これは、各々のエネルギー源のポテンシャルやエネルギー政策の違いが反映されている。エネルギー技術の研究開発費が最も多いのは、アメリカ、日本、ドイツの3カ国だが、人口一人当たりの支出で比較すると、スイス、デンマーク及びオランダがトップとなる。
 IEAは、今後25年間で、電力への投資のうち40%は、再生可能エネルギーに充てられ、発電に占める再生可能エネルギーの割合は、世界全体で、現在の18%から、2030年には19%になるとしている(1%引き上げるのに、1兆6000億ドル=約176兆円が必要)。
 IEAのマンディル事務局長は、「公的資金をできる限り効率的に活用する必要がある」と指摘している。【国際エネルギー機関

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