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環境ニュース[国内]

沖ノ鳥島でサンゴ増養殖技術の調査事業実施へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.04.12 【情報源】水産庁/2006.04.12 発表

 地球温暖化による海面上昇や波の浸食によって、島の存在が危ぶまれている沖ノ鳥島を調査フィールドとして、水産庁が18年度からサンゴ増養殖技術開発調査事業を行うことになり、この調査の計画などを検討する「サンゴ増養殖技術検討会」の第1回会議が平成18年4月18日に開催されることになった。
 サンゴは体内に共生させた褐虫藻(かっちゅうそう)の光合成により、二酸化炭素の循環に一定の役割を果たすとともに、波が穏やかなサンゴ礁を形成し、多様な海洋生物に生息・生産の場を提供している。しかし近年は、白化現象(注1)や食害によるサンゴ礁の減少が問題となっている。
 今回、この事業の調査フィールドとなる沖ノ鳥島は、05年3月に実施された民間団体の調査で、サンゴなどの生物相の密度が薄い箇所があること、また1989年の調査結果と比較すると大型の魚群体が消失していることが確認されており、自然環境の回復・創造が求められている。

(注1)褐虫藻がサンゴから抜けてしまい、白くなる現象。高水温などの環境的なストレスで褐虫藻の光合成が阻害されると発生すると考えられている。【水産庁】

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