動物愛護管理基本指針素案への意見募集開始　個体識別措置の推進などの方向性示す

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2006.07.20 【情報源】環境省／2006.07.20 発表

　環境省は平成１８年７月２０日、中央環境審議会動物愛護部会がまとめた「動物愛護管理基本指針（仮称）素案」を公表し、この案について１８年８月２１日１８時（必着）まで意見募集を行うことにした。
　動物愛護管理施策の「基本指針」の策定は、１８年６月に施行された「改正動物愛護管理法」に盛り込まれていたもの。
　今回公表された「指針」素案は、（１）動物の愛護・管理の基本的考え方、（２）今後の施策展開の方向、（３）動物愛護管理推進計画の策定に関する事項、（４）基本指針の点検と見直し−−の４項目から構成されている。
　このうち、動物の愛護・管理の基本的考え方では、命に対する感謝と畏敬の念を動物の取扱いに反映すること、飼い主が動物の飼養・保管に伴う責任を自覚し、周囲に危害や迷惑をかけないよう努めること、万人の共感と参加を呼び起こす動物の愛護・管理に関する理念の合意を形成すること−−が必要だとされ、今後の施策展開の方向性については、（一）不妊去勢措置、（二）動物遺棄防止のための普及啓発、個体識別措置、（三）所有者のいないねこなどの適正管理、（四）登録制度の運用による動物取扱業の適正化、（五）動物愛護管理推進員の委嘱−−などの推進が示された。
　また、都道府県が定めることになっている「動物愛護管理推進計画」については、１０年間を想定した計画を１９年度末までに一斉に策定することが規定されたほか、基本指針の点検と見直しに関しては、毎年達成状況の点検を行い、策定後５年目にめどを見直しを検討することが明記された。
　意見は郵送、ＦＡＸ、電子メールで受付けている。宛先は環境省自然環境局総務課動物愛護管理室（住所：〒１００−８９７５東京都千代田区霞ヶ関１−２−２、ＦＡＸ番号：０３−３５０８−９２７８、電子メールアドレス：shizen-some@env.go.jp）。【環境省】