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環境ニュース[国内]

気候変動に関する宣言を採択 ASEM第6回首脳会合

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.09.12 【情報源】外務省/2006.09.11 発表

 2006年9月10日からフィンランドのヘルシンキで開催されていたアジア欧州会合(ASEM)第6回首脳会合は、2日間にわたる討議内容を総括した「議長声明」、「ASEMの将来に関するヘルシンキ宣言」、「気候変動に関するASEM6宣言」−−の3文書を採択し、翌11日に閉幕した。
 ASEMはアジアと欧州の結びつきを深めるために1996年に発足したフォーラムで今年が10周年めにあたる。
 3つの採択文書のうち「議長声明」には、「環境・エネルギー安全保障を含む持続可能な開発」の項が盛り込まれ、貧困削減のための資金増大の必要性、森林保全、砂漠化・違法伐採対策、海洋協力の重要性などが指摘されたほか、「ASEMの将来に関するヘルシンキ宣言」では、グローバリゼーション、ミレニアム開発目標(MDGs)、環境、エネルギー問題など、持続可能な開発、文化・異なる信仰間の対話の鍵となる政策分野を重点分野として扱うことが宣言された。
 また「気候変動に関するASEM6宣言」では、(1)京都議定書の約束期間とそれ以降の約束期間との間に空白が生じさせないように国際協調が必要である、(2)京都メカニズム改革などを進め、解決のための技術・投資が活用できるようにする、(3)適応(注1)を支援する国際協力を促進させるとともに、森林、海洋、生態系の持続的管理を進め、気候変動政策を補完する、(4)ASEM諸国の関係閣僚が気候変動に関する対話を継続するよう促す−−などの内容が盛り込まれた。
 なお今回の会合では、ブルガリア、ルーマニア、インド、モンゴル、パキスタン、ASEAN事務局の新規加盟が承認され、ASEM参加は43か国・2機関となった。

(注1)洪水、干ばつ、海面上昇に伴う堤防建設など気候変動による影響への対応策。【外務省】

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