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環境ニュース[海外]

イギリス 除草剤耐性GM作物の影響に関する報告書を公表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.02.21 【情報源】イギリス/2007.02.08 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省は、2月8日、除草剤耐性遺伝子組換(GM)作物が環境や農業に与える影響について、新たな調査報告書を発表した。
 今回の調査では、特に、除草剤に耐性を持つようになった雑草を農業者がどう扱うかについて検証した。調査では、管理できないほどの雑草が発生するおそれはないことが示された。また、農業者は、雑草問題が起こらないように、状況に応じて除草剤の種類を変更するなど、管理手法を変える必要性のあることが指摘された。
 今回の報告の対象は耕作地内の雑草のみで、耕作地以外の場所では、これらのGM作物が問題を起こしそうもないことが既に示されている。これは、除草剤耐性という特性が、未開墾地では、他の植物との競争上、有利に働くわけではないと考えられるためである。
 「環境中への放出に関する諮問委員会(ACRE)」は、今回の調査結果について、除草剤耐性GM作物の長期的な影響について情報を追加するものだが、デスク・スタディであり、検討されたシナリオが農地の現状を反映したものではない可能性もある としている。また、モニタリングの必要性、作物の種類や除草剤耐性の違いによっても影響が異なるため、ケース・バイ・ケースで取り組んでいくことなどを指摘した。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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