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環境ニュース[海外]

EPA 海面上昇の影響について報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.01.27 【情報源】アメリカ/2009.01.16 発表

 海面上昇が沿岸の地域社会、生物種や生息地に与える影響に関する報告書が、EPAによって公表された。「海面上昇に対する沿岸域の脆弱性:中部大西洋地域に焦点を当てて」と題された報告書では、政府や沿岸の地方自治体が、海面上昇に備え、適応していくための様々な対策が示されている。
 地球規模での海面上昇は、温暖化による海水の膨張、そして氷河や氷床の融解が主な原因だが、地域的には、沿岸の土地の地形的な変化の影響も受ける。報告書が対象とした中部大西洋地域は、人口密度が高く、アメリカ国内で、海面上昇や暴風雨の影響を受けやすい地域の一つとなっている。
 海面上昇による影響としては、低地の水没、海浜侵食、湿原の冠水、頻発する洪水、河口域や帯水層での塩分濃度の上昇などが挙げられる。
 報告書によると、既にミシシッピー川河口のデルタ地帯やブラックウォーター川河口の湿地帯では、海面上昇の影響で湿原が水没するなど、影響が出始めている。年間2mmずつ海面が上昇するようになると多くの湿原にストレスとなり、年間7mmの上昇になればほとんどの湿原が生き残れないという。
 なお、この報告書は、米国気候変動科学プログラム(CCSP)による評価報告書の一つで、海洋大気局(NOAA)や地質調査所の協力を得て策定された。【EPA】

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