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環境ニュース[海外]

UNEP アマゾンの現状と今後について報告書を公表

地球環境 森林の減少】 【掲載日】2009.03.04 【情報源】国連/2009.02.18 発表

 UNEPは、アマゾンの環境の現状と今後の展望をまとめた報告書「アマゾン地域の環境アウトルック:GEOアマゾン」を公表。人口増加や経済活動の拡大、インフラ整備が、土地の利用形態を大きく変え、生態系の悪化、森林破壊、生物多様性の喪失につながっている現状に警鐘を鳴らした。
 2005年には、アマゾン地域の緑地面積の17%に当たる、86万km2近くの森林が伐採された。2030年にはアマゾンの熱帯林の55%が失われ、21世紀末には、アマゾンの大部分がサバンナに変わってしまうという予測もある。
 過去30年間でブラジルのアマゾン地域の道路網は10倍に増加し、集落の整備が進んだ。バイオ燃料の生産も土地利用の変化を加速していると見られる。世界市場における需要の拡大は、木材や林産物の採取、鉱業や農業、牧畜業の拡大につながり、多くの場合、持続可能性を無視した生産モデルを蔓延させている。
 また、絶滅危惧種の数も増加している。気候変動異常気象は、アマゾンの生態系に負荷となり、一層、脆弱性が増している。
 こうした状況を踏まえ、報告書は、アマゾン地域の国々の政府に対し、環境政策の調和、総合的な環境管理手法の立案と実施、生態系の持続可能な利用に関する地域戦略の策定と実施、環境情報の発信、政策や事業の影響をモニタリング・評価するシステムの構築などに取り組むよう勧告した。【UNEP】

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