一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

イギリス 土壌保全戦略を公表

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2009.10.06 【情報源】/2009.09.24 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省のヒラリー・ベン大臣は、9月24日、食糧供給と気候変動に対応するための、土壌の保護と改善に関する戦略を発表した。
 イングランドの土壌は過去200年の間、集約的農業や産業汚染の影響を受け、現在は風雨による侵食や開発にもさらされ劣化している。「土壌を守る」というタイトルの戦略には、今後20年間で土壌を改善していくために、農業従事者や土地管理者、開発事業者、建設会社らと連携し、政府が実施すべき対策が列挙されている。
 戦略の主なポイントは、農家の農用地管理の支援、気候変動対策として土壌からの炭素流出を抑制、泥炭地の生息地の保護のための枠組みづくり、都市開発や建設作業中の土壌保護、都市計画制度での土壌の評価、土壌汚染の防止と汚染地への対応など。
 この他の措置としては、土壌の有機質保護に関する農業関係者へのアドバイスやトレーニング、土壌劣化防止のための規制やインセンティブ、モニタリング等も挙げられている。
 2050年までに人口増加に対応するため、全世界で現在の2倍の食糧供給が必要とされており、ベン大臣は、土壌は農業、食糧供給、環境の観点からも極めて重要で、炭素を固定していることから、土壌保護は気候変動対策としても重要だとコメントしている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク