一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日産、国連大学高等研究所と生態系・生物多様性に関するレポートを発行

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.10.15 【情報源】企業/2010.10.12 発表

 日産自動車は、国連大学高等研究所と進めてきた生態系生物多様性と自動車産業のかかわりに関する共同研究の成果レポートを発行するとともに、ウェブサイトで公開した。自動車メーカーが優先する必要のある重点領域に、エネルギーや材料資源の調達などを挙げた。

 国連大学高等研究所は横浜市にある国連大学の研究・研修機関で、持続可能な開発を中心テーマに研究プロジェクトを展開している。共同研究は、日産の中期環境行動計画に基づく取り組みの一環で実施した。生物の多様性からもたらされる価値「生態系サービス」に焦点を当て、自動車産業がどの程度、生態系サービスに依存し、影響を与えているかを解明することを目的に行った。

 材料資源の採掘から、車両生産、車両走行まで、自動車ビジネス全体を通して幅広く評価し、自動車メーカーが生物多様性への配慮を優先的に進める分野として、エネルギーの調達と材料資源の調達、水資源の利用――の3つの領域を特定した。

 エネルギー調達に関しては、化石燃料の使用を減らすため、持続可能と考えられるバイオ燃料や電力、水素の使用推進などを指摘している。材料資源の調達では、自動車業界と鉱業業界が協同して資材管理を進め、生態系への影響を最小化する調達の重要性を訴え、水資源の利用は、まず生産工場の水消費から考えることが重要、と明記した。

 日産は今後、研究で明確になった生物多様性のリスクなどを参考にしながら、事業を展開していく。特に、レポートで示された3つの領域の課題となる石油消費量の削減と代替エネルギーへの転換、材料資源採掘量の削減、水資源使用量の削減について戦略的に取り組んでいく。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース