一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

世界初! エルニーニョ/ラニーニャ発生時にメタン発生量の変動を確認

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.07.22 【情報源】国立環境研究所/2011.07.21 発表

 国立環境研究所は、これまで観測空白域であった西太平洋上におけるメタン濃度、主に1997〜1998年と2007年に観測されたメタン濃度の急激な増加について、観測データと大気輸送モデルのシミュレーション結果を元に行った解析の結果について平成23年7月21日に公表した。
 公表によると、1997年中頃に観測された15–19 ppb/年の大きなメタン増加については、大気輸送モデルの計算結果から、同年に発生した非常に強いエルニーニョ現象に伴う大気の西風偏差により、西太平洋上で東南アジアを起源とする空気塊中のメタン濃度を観測したことが判明。その要因として、同研究所では、1997年には、インドネシアで大規模な森林火災が報告されており、これに伴うメタン増加を捉えたものとの見解を示している。また、2007年には、全球的にメタン増加が観測されたにもかかわらず、熱帯西太平洋ではメタン濃度が減少したことも判明。その要因としては、2007年に発生したラニーニャ現象に伴う西太平洋での強い直流によって、地表付近の高メタン濃度空気塊が上空に輸送されたことに起因するとの見解を示している。
 これらの結果から、熱帯西太平洋において、エルニーニョ・ラニーニャ現象に伴う大気循環変動に起因するメタン濃度変動が存在することが初めて明らかになったとしている。【国立環境研究所】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク