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環境ニュース[国内]

国際航業グループ、東京湾で発見した油分解菌を活用した土壌・地下水浄化を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.02.22 【情報源】企業/2012.02.20 発表

 国際航業グループで土壌・地下水環境保全を手掛ける国際環境ソリューションズは、東京湾で発見した油分解菌を活用した土壌・地下水浄化サービスを本格的に始める。塩分濃度の高い土壌にも適用が可能となり、東日本大震災に伴う沿岸地域の油汚染土壌にも利用できる。東京海洋大学大学院との共同研究によって油類の分解を促進する微生物製剤を開発した。

 このサービスは、東京湾の海水から取り出した高い油分解特性を持つ4種類の微生物を使う。うち2種は、分解が困難とされる潤滑油など粘りが強い重質系の油に対しても高い能力がある。微生物を組み合わせることで、ガソリンや軽油などの燃料系に加え、幅広い油類に適用できるようにした。微生物が病原菌でないことや、藻類やミジンコへの毒性がないことも確認している。

 建設工事や土地売買の際に油汚染土壌が問題になった場合、掘削除去をはじめさまざまな工法が採用されているが、近年、他の工法に比べて低価格で安全性が高い微生物での浄化が増えているという。今回開始するサービスは、掘削除去工事より安価なことに加え、従来の微生物製剤と比較しても費用を抑えることができ、浄化工事全体のコストを3〜4割低減する。

 国際航業グループは、油類やベンゼンで汚染された土壌を浄化する効果的な材料として、グループの土壌浄化対策工事に開発した微生物製剤を利用する。さらに、サービスで活用する微生物は、もともと海洋に生息していたことから、塩分濃度の高い土壌に適用できることが特長となり、沿岸地域での土壌浄化に関して事業展開を進め、震災復興に協力していく。【国際航業グループ】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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