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環境ニュース[国内]

清水建設、東芝、シャープなど、米国で商業地域のスマートグリッド実証研究開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.05.22 【情報源】企業/2012.05.18 発表

 清水建設、東芝、シャープ、東京ガス、三菱重工業、富士電機など9社は、米国南西部のニューメキシコ州アルバカーキ市で、商業地域のスマートグリッドプロジェクト(次世代送電網)の実証研究を始めた。各種の発電、電池を電源にしたマイクログリッド(小規模電力網)を既存の商業ビルに構築し、電力会社からの要請に基づいたビル内の需給を調整する。

 商業ビルは、3階建て延べ床面積7000m2で、電力負荷は約400kW。50kWの太陽発電設備、240kWのガスエンジン発電機、80kWの燃料電池と、容量160kWhの蓄電池を導入する。実証研究では、需要予測に基づく要請を想定し、電力会社がガスエンジン、燃料電池、蓄電池、空調設備を制御する。電力・熱需要に応じた設備の運転と、電力会社が設置した太陽光発電の出力変動も補完する。

 清水建設がマイクログリッドシステムやエネルギーマネジメントシステムの設計・構築と、全体の運用・検証を行い、東芝は商用電力(スマートグリッド)側のエネルギーマネジメントシステム、シャープは太陽光発電システム、東京ガスは分散電源の制御を担当。三菱重工はガスエンジン発電機、富士電機は燃料電池を手掛ける。研究期間は2014年3月までの約2年間となる。

 地域の電力会社や大学も参加し、電力会社と需要者側が協調するスマートグリッドを共同で実証する。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した「スマートグリッドの日米共同実証プロジェクト」の一環となり、同プロジェクトではこのほか、同州の別の地域でのスマートグリッドや、スマートハウス(次世代型環境配慮住宅)実証も実施する。【清水建設(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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