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環境ニュース[国内]

三菱商事・三菱電機など、EV搭載の蓄電池を使ったスマートグリッド実証実験開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.04.16 【情報源】企業/2012.04.12 発表

 三菱商事、三菱電機、三菱自動車は、電気自動車(EV)に搭載された蓄電池を使って工場施設の電力を平準化するスマートグリッド(次世代送電網)の実証実験装置を造り、実験を始めた。再生可能エネルギーや夜間電力を蓄電池にため、工場やオフィスの電力需要がピークになる時間帯に供給して平準化することが狙いとなる。1年をかけて有効性を検証する。

 実証実験装置は「M-tech Labo(Mテックラボ)」と呼び、20kWの太陽光発電システム、放電が可能な5台のEV、EVから回収されたリユース蓄電池80kWhで構成する。太陽光パネルで発電する20kWと、各3kWのEV5台からの放電、3kW5台のリユース蓄電池を合わせ、最大50kWの給電が可能になる。高価な専用蓄電池ではなく、EVとリユース蓄電池を活用してコストを抑える。

 実験は、三菱自動車名古屋製作所(愛知県岡崎市)の工場で行う。実験装置からの最大50kWの電力を使用し、電力変動幅180kWの33%低減を目標に変動幅を抑制。供給される電力はエネルギー管理システム(EMS)で制御する。同時に、EVの利用に影響を与えないようにEV搭載蓄電池の放電容量や時間帯を統合・管理する「EIS(EVインテグレーション・システム)」を検証する。

 三菱商事は、EV蓄電池、リユース蓄電池を活用した電力関連事業を検討し、三菱電機は、EV蓄電池、リユース蓄電池を効率利用するシステムを検証。三菱自動車は、充放電がEVに与える影響などを調べる。実証実験装置は、3社をはじめ各社が参画し、京都府が主体に進める「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」の1つで、東京工業大学の指導を受けた。【三菱商事(株)】

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