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環境ニュース[国内]

三井物産、藻類を活用した高付加価値油脂の研究開発で米バイオ技術会社と委託契約

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.02.12 【情報源】企業/2013.02.07 発表

 三井物産は、藻類を活用した高付加価値油脂の研究開発を行うことで米国のバイオ技術会社、ソラザイム(カリフォルニア州)と合意し、委託契約を結んだ。総額18億円の研究開発費を4年間投資し、藻類から必要な油脂成分だけを選んで製造する技術の確立を急ぎ、需要拡大が見込まれる用途への高付加価値油脂の安定供給を目指す。
 高付加価値油脂は、潤滑油添加剤や樹脂添加剤に使用され、通常は油やし(パーム)やココナツなどから作られる。しかし、原料作物を栽培する地域が限定されることから産出量に制約があった。そのため、先進的な技術を保有し、藻類を使った油脂製造に関して商業化に成功しているソラザイムに、研究開発を委託することにした。
 ソラザイムは2003年の設立で、藻類を活用した油脂開発・製造を手掛け、燃料や化粧品用途で技術を確立。必要な油脂成分のみを選択的に製造する技術を持ち、化学市場への展開を検討している。藻類からの油脂化学品製造は、サトウキビ、トウモロコシなどの糖源を活動源に供給して発酵させ、油脂を抽出し、加工する仕組みとなる。
 委託は、三井物産が進める糖、油脂などのバイオマス資源を原料にした環境負荷の低い化学品供給網構築の一環。開発する高付加価値油脂の商業生産に成功した後は、出資するマレーシアの油脂化学品製造会社の原料に利用するなど、油脂化学品市場に供給する。将来は、工業用途向けの高付加価値油脂の製造事業に関しても検討する。【三井物産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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