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環境ニュース[国内]

日本製紙、溶解パルプ製造時の酸加水分解液を使うバイオガス製造試験プラント設置

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2013.03.29 【情報源】企業/2013.03.29 発表

 日本製紙は、溶解パルプの製造時に製造工程で発生する酸加水分解液を使ったバイオガス製造の試験プラントを釧路工場(北海道釧路市)に設置した。重油の代替燃料にすることを検討し、実現すれば世界で初めてとなる。2012年10月に同工場で溶解パルプの生産体制を確立したことを受けた。
 酸加水分解液の高度利用検討の一環として、バイオガス試験プラントを新設。菌の働きで有機分をメタンガスに変換するメタン発酵法と呼ぶ方法を採用した。現在でも酸加水分解液は濃縮したうえで燃料に利用しているが、効率を一層高めるため、メタンガスを取り出して重油の代わりにする。
 日本製紙では、クラフトパルプの製造工程から発生する廃液では既にメタン発酵処理を行って工場内の燃料にしている。今回はその技術を応用し、溶解パルプの酸加水分解液からバイオガスを製造する試験を始める。溶解パルプの酸加水分解液でのバイオガス製造は、世界でも例がないという。
 酸加水分解液は、さまざまな用途で利用できる可能性があり、試験プラントでメタン発酵処理を推進することに加え、機能性食品や医薬品の原料などへの活用も探っていく。溶解パルプはセルロース(繊維素)の純度が高く、レーヨン・セロファンの原料や特殊機能紙用などに使われる。【日本製紙(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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