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環境ニュース[国内]

ホンダ、使用済みHV用蓄電池から回収したレアアースをHVモーター磁石に再利用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.06.20 【情報源】企業/2013.06.18 発表

 ホンダは、ハイブリッド車(HV)用のニッケル水素バッテリーから抽出したレアアース(希土類)のHV用モーター磁石への再利用を推進する。これまでのバッテリーへの活用に加え、モーターでの再利用にも取り組み、資源循環を促進する。TDK、合金鉄・非鉄金属の日本重化学工業(東京都中央区)と共同で進めることで合意した。
 ホンダ、TDK、日本重化学工業の3社でレアアースの再利用開始に向けた検討を行い、一定の数の使用済みニッケル水素バッテリーが集まった段階で再利用を始める。ホンダが販売店などでニッケル水素バッテリーを回収して日本重化学工業に運び、レアアースを抽出する。レアアースをTDKがHV用モーター磁石に使い、ホンダ製品になる。
 日本重化学工業では、回収したニッケル水素バッテリーを解体して焼成し、分解・分別して活性物質を取り出す。活性物質を酸熔解することでレアアースを含む酸化物になり、それを溶融塩電解と呼ぶ方法で電気分解して金属レアアースにする。純度は、鉱山で採掘して取引されるレアアースと同等の99%以上という。
 ホンダは現在、回収レアアースをニッケル水素バッテリーの負極材に活用し、自社のHV用に再利用している。3月初めに電池メーカー向けに出荷を始めた。今回はバッテリー用だけでなく、HV用モーターの磁石にも再利用することを目指す。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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