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環境ニュース[国内]

ホンダ、HV用ニッケル水素電池から抽出したレアアース再利用の仕組みを確立

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.03.06 【情報源】企業/2013.03.03 発表

 ホンダは、ハイブリッド車(HV)用の使用済みニッケル水素電池から抽出したレアアース(希土類)を再度、同電池の材料に利用して資源を循環させる仕組みを確立した。世界で初めてという。取り出したレアアースは、同電池の負極材として、非鉄金属・合金の日本重化学工業を通じて電池メーカーに3月初めから供給する。
 ホンダはこれまでも、使用済みニッケル水素電池からレアアースを含む酸化物を日本重化学工業のプラントで抽出していた。今回、その酸化物を溶融塩電解と呼ぶ方法で電気分解し、そのまま使える金属のレアアースで取り出すことに成功した。純度は、採掘されて取引されるレアアースと同等の99%以上で、80%以上の回収率を実現した。
 レアアースの取り出しに成功したニッケル水素電池は、東北地方で販売前に保管していたホンダのHVのうち、東日本大震災の影響で使用できなくなった386台分となる。今後は、HVの部品交換などによって販売店で回収した同電池に関しても、一定の数が集まった段階で、今回確立した仕組みを活用して再利用を図ることにしている。
 レアアースをめぐっては、最大生産国の中国との関係悪化もあり、代替技術や調達先の多様化が求められ、ホンダは今後、ニッケル水素電池に加え、さまざまな使用済み部品からのレアアース抽出を進め、リユースリサイクルするネットワークを強化する。HVをはじめとした低燃費車開発の推進と併せ、車に関わる環境負荷低減を目指す。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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