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環境ニュース[国内]

富士通、食・農クラウドを活用した大規模植物工場の実証事業をグループで開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.07.10 【情報源】企業/2013.07.05 発表

 富士通は、食と農に特化した自社のクラウドサービス「Akisai(アキサイ)」を活用した大規模植物工場の実証事業をグループで始める。全額出資子会社で不動産関連の富士通ホーム&オフィスサービスが中心となり、福島県会津若松市で半導体工場のクリーンルームを転用して低カリウム野菜を栽培する。低カリウム野菜工場としては国内最大級という。
 富士通ホーム&オフィスサービスが代表で提案した「先進的な低カリウム化技術による大規模スマート植物工場ビジネスの実証」が、復興庁と経済産業省の「2013年度先端農業産業化システム実証事業」に採択されたことから実施する。2000m2の面積の工場でカリウム含有率の低いリーフレタスを生産する。10月から試作し、2014年1月から量産出荷する。
 クラウドはインターネット経由でソフト・サービスを提供する仕組みで、アキサイによって栽培データを継続的に解析し、生産性を高めると同時に、経営・生産・販売を管理して効率的な植物工場経営を行う。さらに、半導体工場のクリーンルームでのノウハウを生かし、空気や液体肥料に含まれる成分を細かくコントロールして最適な育成環境を実現する。
 半導体工場へのインフラ供給や省エネ管理も活用し、低カリウム野菜の栽培に最適なインフラ環境の整備、供給を行うとともに省エネを図る。医師からカリウムの摂取制限を受けている人工透析患者や慢性腎臓病患者などは、生で野菜を食べられないため、カリウム含有率が低い野菜栽培が期待されている。こうした背景から低カリウム野菜の栽培を決めた。【富士通(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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