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環境ニュース[国内]

JFEエンジ、鹿児島で計画の地熱発電事業の発電プラント設計・建設を受注

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.02.22 【情報源】企業/2013.02.20 発表

 JFEエンジニアリングは、鹿児島県指宿市で計画されている地熱発電事業の発電プラントの設計と建設を受注した。バイナリー発電方式と呼ぶエネルギー効率の高いシステムを採用し、蒸気と熱水の両方を利用して発電量を最大にする。発電所は1500kW(1.5MW)級で、医薬品開発受託大手の新日本科学グループが事業者となって設置する。
 地熱発電事所は、新日本科学が保有して産官学の協力で医療産業都市の構築を目指す施設「メディポリス指宿」の敷地内に新たに開発する。1500kWの出力で年間約900万kWhの発電電力量を見込み、発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用して全量を九州電力に売電する。2015年9月の運転開始を予定している。
 地熱バイナリー発電は、地下から吹き出す蒸気や熱水(地熱流体)の熱で沸点の低い媒体を蒸発させ、その蒸気でタービンを回す仕組み。蒸気に加えて熱水も利用できるため熱エネルギーの無駄がなく、高い効率で発電できる。高温の熱と低温媒体の2つの発電サイクルを活用することから、「2つ」を意味するバイナリー発電と呼ばれる。
 日本国内で1000kW(1MW)を超える大規模地熱発電所の新規建設は、1999年3月に運転を始めた東京電力の八丈島地熱発電所(3300kW、東京都八丈島八丈町)以来といい、長期間なかった。再生可能エネルギーに注目が集まる中、各地で地熱発電所の新規開発が活発になると予想され、JFEエンジニアリングは今回を弾みに受注活動を推進する。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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