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環境ニュース[国内]

積水化学、大容量フィルム型リチウムイオン電池開発、自由な設置形状を実現

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.12.06 【情報源】企業/2013.12.03 発表

 積水化学工業は、大容量のフィルム型リチウムイオン電池を開発した。自由な設置形状と省スペースを実現し、自動車、住宅、電子機器などにさまざまな展開が期待できる。独自の材料技術で高生産性、フレキシブル、薄型、長尺・大面積のフィルム型電池を可能にした。今後、量産化に向けた検討を進め、早期の実用化を目指す。
 高機能フィルム技術を活用してリチウムイオン電池の課題とされる重さ、スペース、安全性、容量を解決する材料と生産プロセスの研究を進め、長尺、大面積の電池セルが生産できるプロセスを開発した。コーティングを施す塗工プロセスが可能になり、3倍の容量と一般的な試験評価で問題のない安全性、10倍の生産速度を同時に達成した。
 電池に不可欠な電解質は液体系を固体にするとリチウムイオンの伝導性が低下するが、ゼリー状のゲルタイプ電解質を使うことで高い伝導性を保つことができる。ゲルタイプは液体と比べて流動性が低いため、従来の真空注入プロセスではなく、連続塗工することで高い生産性を実現した。伝導性は自社比約10倍に高めた。
 電解液を使わないことで安全性が高くなるとともに、ゲルタイプ電解質の性能を最大に発揮できる高容量ケイ素系負極材料を新たに開発し、高容量化を可能にした。長さ200cm、幅30cmまで、厚さ0.3〜5mmのサイズを想定している。改良を重ねて2014年夏をめどにサンプル提供を始め、試作・評価の後、2015年度に市場投入する。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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