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環境ニュース[国内]

日立製作所、コンパクトなコンテナ型蓄電システムを開発、北米で実証試験

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.12.05 【情報源】企業/2013.12.02 発表

 日立製作所は、コンパクトなコンテナ型の蓄電システムを開発した。北米で2014年初めから実証試験を行い、電力の需給バランス維持に関する電力取引市場でシステムの有効性を検証したうえで商用向け製品に反映させる。風力、太陽光発電など分散型再生可能エネルギーを安定利用するためのエネルギー貯蔵システムの中核製品に位置付ける。
 「1MWリチウムイオン蓄電システムパッケージ」と呼び、日立の電力系統制御技術と、グループで先端部品の日立化成が持つ電池関連ノウハウを融合させてコンテナに収めた。日立化成のリチウムイオン電池を使い、電池の長寿命化など性能向上とコンパクト設計による経済性の高さを実現した。実証試験で電池容量の最適性や耐久性を検証する。
 北米での実証試験は、急速に立ち上がっている米国のアンシラリー市場を対象にする。アンシラリー市場は、想定した需要に基づく発電量と実際の需要との差分を調整することを目的に設けられた電力取引市場で、電力需給のバランスを維持するサービスを行う。試験を通して、売電収入を最大化する制御のアルゴリズムも検証し、ノウハウを蓄積する。
 世界的に再生可能エネルギーの導入が進む中、予備電力を確保して電力系統運用面の影響を解消する蓄電システムの需要の伸びが、特に欧米市場で見込まれる。日立はこの蓄電システムをクリスタルとエネルギーを合わせた「CrystEna」と名付け、電力流通事業拡大に向けたソリューション事業の1つとして世界市場で推進する。【(株)三菱ケミカルホールディングス】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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