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環境ニュース[国内]

IHI、国内最大のコンテナ型リチウムイオン蓄電システムを設置、太陽光や夜間電力蓄え

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.01.31 【情報源】企業/2014.01.29 発表

 IHIは、国内最大となる2800kWhの蓄電容量があるコンテナ型のリチウムイオン蓄電システムを相馬事業所(福島県相馬市)に設置した。試運転後、4月に本格稼働を始める。2013年に導入した出力1000kWの太陽光発電システムで発電した電力と、電気使用量が少ない夜間に蓄える電力を連携させて、工場全体のピーク電力を抑制する。
 2011年3月の東日本大震災に伴う東北電力地域内の電力不足を考慮した。相馬事業所の安定操業のための電力確保を狙いに、IHIグループが進める環境活動の一環として実施する。蓄電システムは自社の「SESS」と呼ぶ製品となり、正極材にリン酸鉄を使った長寿命と安全性が特長のオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した。
 屋外設置性に優れるコンテナ内部に蓄電池を格納する仕組みで、相馬事業所に設けた容量2800kWhの蓄電システムは、1000kWの最大出力がある。太陽光発電の電力と電気料金が安価な夜間の電力を組み合わせて運用し、太陽光や夜間の電力で電力を蓄え、昼間など需要の高い時間帯に放電することで、電力会社からの電力消費を抑える。
 IHIは、米国のリチウムイオン電池関連ベンチャー、A123システムズと2009年に事業提携してリチウムイオン電池システム事業を始めた。これまでに東京消防庁向けの非常電源や、電気バス用などに納入している。今回の相馬事業所への国内最大のコンテナ型リチウムイオン蓄電システムの導入を弾みに、今後同事業をさらに推進する。【(株)IHI】

提供:日経bp環境経営フォーラム(EMF)

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