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環境ニュース[国内]

東芝、東京・港区のコミュニティーバス路線でEVバスを実証運行、長距離を実現

大気環境 交通問題】 【掲載日】2014.02.10 【情報源】企業/2014.02.05 発表

 東芝は、東京・港区が運営するコミュニティーバス「ちぃばす」の路線を活用した電気自動車(EV)バスの実証運行を2月1日に始めた。国内で一般的な従来の急速充電方式「CHAdeMO(チャデモ)」の約3分の1の短時間で充電できる超急速充電技術を確立した。運行ダイヤ内で充電でき、長距離の運行を実現した。3月14日まで実施する。
 実証運行のEVバスは、田町駅前−新橋駅前の1日6往復と車庫までの距離を合わせ、1日約計100km以上を走る。コミュニティーバスは都市部で1日中連続運行するため充電時間の確保が難しい。渋滞や信号待ちでの停車・発車が頻繁で、電力消費量が多く、EVにするには課題があった。東芝は、独自開発の超急速充電器と定置用蓄電池を採用した。
 EVバスの電源には、超急速充電ができて長寿命特性に優れる自社の二次電池「SCiB」を使った。これらを組み合わせることで、現行の運行ダイヤ内で短時間に充電でき、EVバスでディーゼルバス並みの運行スケジュールを可能にした。短時間充電によってEVバスに搭載する電池も減り、乗客のスペースを確保しながら、長距離運行を実現した。
 今後は、EVバスに搭載した電池の劣化状態をリアルタイムに解析するシステムを導入し、電池の交換時期を予測する技術や、車載用電池を定置用蓄電池に再利用する技術を検証する。東芝は、EVバス実証運行で得られる経験やノウハウをEVバス・充電システム、バス運行管理システムなどに応用して世界的に交通ソリューション事業を進める。【(株)東芝】

提供:日経bp環境経営フォーラム(EMF)

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